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​コース概要

妊娠期から出産・産後を見据えたサポートを、実践を通して学ぶコースです。

このコースは、妊娠・出産・産後に関わる方そして支援者のための体験型プログラムです。
「知識を詰め込む」のではなく、体験・内省・シェアを通して、“自分の在り方”と“寄り添う力”を育てていきます。

参加者同士の観察や助言を通じて学びを深め、現場で活かせる実践的スキルと自信、
そして支え合うコミュニティを育みます。

​対象者

このコースは、以下のような方におすすめです。

 

助産師・医療従事者の方へ

  • クライアントとの信頼関係やコミュニケーションをより深めたい方。

  • 現場で即実践できる心理的・身体的サポートスキルを身につけたい方。

  • 体験的ワークを通じて、ケアのあり方を改めて見つめたい方。

海外では、助産師(Midwife)が「ドゥーラ教育を補完的に学ぶ」ケースも多く、
助産師教育の中で “Continuity of Care(継続的ケア)” の一環として
ドゥーラ的アプローチを学ぶ流れが広がっています。

中でも、オーストラリアではAustralian Doula Collegeが政府登録の研修機関として
助産師が追加資格として学ぶ例も増えています。
また、“Compassionate Midwifery(思いやりのある助産)”として、
ドゥーラ的関わり(傾聴・共感・非言語的サポート)が
教育の一部に組み込まれている国もあります。

 

バースサポーターを目指す方へ

  • 出産の経験を振り返り、
    その時感じたことを今の自分の目で見つめ直し、整理したい方。

  • 次の出産や育児に向けて、心と身体を整えたい方。

  • コースで得た学びを、家族や友人、地域の女性たちにシェアし、
    支え合う輪を育てたい方。

  • 妊娠・出産・子育てを通じて、
    「自分らしい支援の形」を見つけたい方。

  • このコースでは、ドゥーラとしての*“あり方”*を育てます。

  • 「寄り添う姿勢(Presence)」
    「評価より共感を重視する支援(Non-judgmental Support)」
    「言葉を超えた関わり(Non-verbal Communication)」
    といった、人を支える根本的な力を、体験的に学んでいきます。

  • 出産の現場だけでなく、教育・福祉・メンタルヘルス・日常など、
    「人に寄り添う」あらゆる分野で活かせる学びです。

• • 出産を“終わり”ではなく、“学びと新しい始まりのプロセス”として見つめ直す時間。

自分とつながり、家族や他の女性の支えにもつなげていく第一歩です。

この学びは、助産・医療の“補完”ではなく“深化”です。あなた自身の在り方を見つめ、ケアの本質を再発見するプロセスとして、この学びを活かしてみてください。

Image by Silas van Overeem

このコースで大切にしている3つの学び

1. 自分を知る — Inner Work

自分の出産や人生の経験を改めて見つめ直し、
感情・身体・声を通して“今の自分”を理解する時間。
日々の忙しさの中で置き去りにしてきた感覚、心の奥にあるや想いを感じ取りながら、
自分のペースで整理していきます。

それは特別なワークではなく、「自分を観察し、少しずつ整えていく」ための実践です。

 

2. 他者を支える — Outer Action

内側の学びを行動へ。
共感的コミュニケーションや非言語的な寄り添いを通して、
家族や他の女性たちの支えになれる力を育てます。

 

3. 共に育つ — Community

安心して語り合い、学び合える仲間とのつながりが、
支援者としての力と心の土台を育てます。

修了認定要件

このコースでは、知識を詰め込むことよりも
*「体験・気づき・つながり」*を通して学ぶことを大切にしています。

出産やサポートの現場で“どう在るか”を探りながら、
あなた自身の「寄り添う力」を育てていくプロセスです。

修了認定のために、以下の実践とリフレクション(内省)を行います。

 

1. コミュニケーションと自己目標の設定

クライアントや医療従事者との関わりの中で、
自分がどのように「聴き」「伝え」「寄り添う」存在でありたいかを明確にします。

自分の“支援の軸”を言葉にすることで、実践に深みが生まれます。

 

2. ケーススタディと内省的実践(Reflective Practice)

妊娠・出産・産後に関するケースを分析し、感情・判断・支援の在り方を内省します。

知識として理解するだけでなく、

「自分がその場にいたらどう感じ、どう関わるか」を考える実践です。

 

3. 地域と文化のリサーチ

地域の出産支援の実態や文化的背景を調べ、
妊婦・家族がどんな選択肢を持てるのかを理解します。

例:助産院・自治体サポート・外国人母子支援・地域コミュニティ など。

地域を知ることは、支援者としての視野を広げる第一歩です。

 

4. クライアントサポート実習(計15時間)

妊娠・分娩・産後のいずれかの段階で、
少なくとも2名のクライアントをサポートします(対面またはオンライン)

実際の支援またはケーススタディとしての実習も含みます。

経験を通して、自分の「寄り添いのスタイル」を体で学ぶ時間です。

 

5. リフレクション(振り返りレポート)

支援を通して感じたこと、学び、課題、感情の動きを記録し、
自己成長を可視化します。

書くことで、自分の変化を「実感」に変えていきます。

 

6. 体験的ワークとロールプレイ

頭で理解するだけでなく、「身体で感じる学び」を重視します。
ロールプレイや非言語ワークを通して、
自分の中にあるバイアス(思い込み)や感情の反応に気づきます。

「わかる」ではなく「感じる」ことで、支援の深さが変わります。

 

7. 自分の強みと弱みの内省

支援者としての資質を育てるために、
自分の得意・不得意、安心できる領域・苦手な領域を理解します。

自分を知ることは、相手を理解する第一歩です。

 

8. コミュニティの中で学び合う

小グループでの対話・シェアを通して、
他者の多様な価値観・文化・背景を理解し、共感的なまなざしを養います。

「学び合う場」そのものが、支え合いの原点です。

 

9. 「本音で語る場」での発言と自己表現

安全な場(Safe Space)で、自分の感じたことを
正直に言葉にしてシェアします。

声にすることで、自分自身の「内なる声(Inner Voice)」を育てます。

 

修了要件まとめ

 

  • 上記の実践課題およびレポート提出

  • 出席率80%以上(録画補講あり)

  • コミュニティシェアでの最終発表 

 

修了後、「認定修了証」を授与します。

あなたの“そこに在る存在”が、誰かの安心になります。

修了後に得られること

  • 聴く力と寄り添う力
     相手を尊重し、判断ではなく理解から関われるようになります。
     

  • 自己理解とセルフケア
     感情や価値観を見つめ直し、穏やかに支援できる自分を育てます。

  • 多様性と文化的感受性
     文化や言語の違いを超えたサポート力を養います。
     

  • 実践スキルの習得
     出産支援の場や日常生活でも活かせる実践的スキルを体得します。
     

  • 支援を続けるための回復力
     支援者自身の心身を整え、燃え尽きない持続的なサポートを学びます。
     

  • 仲間とのつながりと成長
     対等な関係性の中で、一人で悩んだり壁にぶつかった時には、仲間との対話やケーススタディの共有を通して新たな気づきが生まれます。共に学ぶ仲間は、ただの受講仲間ではなく、互いの経験を支え合い、活動の糧となる存在です。このコミュニティは、支援者としての学びを深めるだけでなく、「自分自身を大切にしながら人と関わる」という新しい在り方を育てていく場でもあります。

 

このコースは、学びの「終わり」ではなく「はじまり」です。
修了後は、希望に応じてメンタリングや国際リトリート、海外講師との学びなど、次のステップへ進むことができます。

日本で培った実践をもとに、世界の助産師・ドゥーラ・支援者コミュニティとつながり、
より広い視点から学びを深めるチャンスが拡がります。

 国内で根を育て、国際的なフィールドへ枝を広げる。
一人ひとりの実践が、やがて世界とつながる力になる。このコースは、その第一歩です。

修了後も、以下のようなサポートと機会が用意されています。

  1. メンター相談制度:継続的なサポートを受けながら、現場での実践に活かせます。

  2. コミュニティ参加・ネットワーク拡大:仲間とのつながりを保ち、情報交換や共同活動が可能です。

  3. 国際イベント・ワークショップへの優先参加:海外講師や国際的なBirth Communityとの交流を通して、学びをさらに広げられます。

このコースについてもっと知りたい方へ。
あなたの状況に合わせて、内容や受講の流れなどを丁寧にご案内いたします。
興味はあるけれど、自分に合うか少し迷っている方も大丈夫です。
コースの内容やスケジュール、受講の仕方など、気になることを何でもお話しください。
どうぞお気軽にご相談ください。

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